2018.11.14-11.18
板倉諄哉
土の幻影

タイトル「土の幻影」

 

作品コンセプト

彼らの描く絵が、何を意味するのか。それを正確に測ることはできない。

人類がメディアと出会う前。彼らは、記号や文字という概念がない環境の中
で、自分たちの持つ松明の灯が作る影にアニマを見た。それが人とメディア
の出会いである。土に現れた幻影こそ彼らにとって革新であった。

 

現代を生きる私たちにとって、土に現れるそれは、正確な情報を伝える精度
を持たないことがわかる。これで彼らはどうやって思いを伝えたのだろう。
私たちは、あらゆるコミュニケーションの手段を駆使し、より正確な意思疎
通を可能にしているが、今尚、思いを伝えることに苦心する。

 

2万年。

 

長く、長く、歩み続ける人の歴史の先端で、伝わないことにもがく私たちは、
彼らが残した知恵を愛し、伝えることを考えていく。

 

分かり合える瞬間を求めて。

 


板倉諄哉

【略歴】
1996年 愛知県刈谷市生まれ
2015年 名古屋学芸大学 メディア造形学部 デザイン学科入学
2016年 同大学 ビジュアルコミュニケーションデザイン専攻 在籍

【主な活動】
2015年
9月 第6回ポスターグランプリ 入賞(愛知県美術館/愛知)
2016年
9月 第7回ポスターグランプリ 入賞(愛知県美術館/愛知)
2017年
10月 「名古屋学芸大学 コンタクト展」(国際デザインセンター/愛知)
12月 プライムツリー赤池×名古屋学芸大学産学協同プロジェクト「参太祭」(プライムツリー赤池/愛知)
2018年
1月 名古屋学芸大学「なごやVISION展」(国際デザインセンター/愛知)
3月 AICHI AD AWARDS 2018 学生広告賞 入賞(国際デザインセンター/愛知)
7月 JAGDA学生グランプリ入選(東京ミッドタウン・デザインハブ)


 

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