タイトル「土の幻影」
作品コンセプト
彼らの描く絵が、何を意味するのか。それを正確に測ることはできない。
人類がメディアと出会う前。彼らは、記号や文字という概念がない環境の中
で、自分たちの持つ松明の灯が作る影にアニマを見た。それが人とメディア
の出会いである。土に現れた幻影こそ彼らにとって革新であった。
現代を生きる私たちにとって、土に現れるそれは、正確な情報を伝える精度
を持たないことがわかる。これで彼らはどうやって思いを伝えたのだろう。
私たちは、あらゆるコミュニケーションの手段を駆使し、より正確な意思疎
通を可能にしているが、今尚、思いを伝えることに苦心する。
2万年。
長く、長く、歩み続ける人の歴史の先端で、伝わないことにもがく私たちは、
彼らが残した知恵を愛し、伝えることを考えていく。
分かり合える瞬間を求めて。
板倉諄哉
【略歴】
1996年 愛知県刈谷市生まれ
2015年 名古屋学芸大学 メディア造形学部 デザイン学科入学
2016年 同大学 ビジュアルコミュニケーションデザイン専攻 在籍
【主な活動】
2015年
9月 第6回ポスターグランプリ 入賞(愛知県美術館/愛知)
2016年
9月 第7回ポスターグランプリ 入賞(愛知県美術館/愛知)
2017年
10月 「名古屋学芸大学 コンタクト展」(国際デザインセンター/愛知)
12月 プライムツリー赤池×名古屋学芸大学産学協同プロジェクト「参太祭」(プライムツリー赤池/愛知)
2018年
1月 名古屋学芸大学「なごやVISION展」(国際デザインセンター/愛知)
3月 AICHI AD AWARDS 2018 学生広告賞 入賞(国際デザインセンター/愛知)
7月 JAGDA学生グランプリ入選(東京ミッドタウン・デザインハブ)