- 展示紹介
現代では、家電製品などがセンサーで周囲の状況を認識したり、ネットワークに接続されて連動することで、自律的に動作しているように見えることがある。
そのような機械の在り様は、人を取り囲みながら人の意志とは無関係にうごめく生命体に見立てることも出来るだろう。
そして人々は、かつてないほどテクノロジーへの依存を強めており、両者の主客が曖昧であるように思われたり、人間が客体化していくような気さえする。
本展は、ありふれた機械の動作から身体や生命を想起させるような空間を構築することで、〈人間-機械〉の関係について今一度再考を促すものである。
- 作者プロフィール
小寺 諒(こてら りょう)
情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科 修了。
現在、愛知淑徳大学創造表現学部 助手。
映像や照明などを組み合わせ、社会的事象の記憶や〈人間 – テクノロジー〉の関係性を主題とした作品制作を行う。
近年の展示
2019.02 IAMAS2019(ソフトピアジャパンセンタービル、岐阜県)
2021.03 Unforgettable Times(エスプラナードギャラリー、名古屋市)
2022.02 Unforgettable Times -Early 2020’s(ANTIQUE Belle Gallery、京都市)